2019.09.01
2019年度 大阪府柔道整復師学会 開催
令和元年8月31日(土)と9月1日(日)、大阪柔整会館において「2019年度大阪府柔道整復師学会」が盛大に開催されました。
今回は2日間の日程で、1日目は午後15時からのイブニングセミナーとして3演題のワークショップの発表、2日目は午前9時からの開会で、日整のプロモーションビデオから始まり、徳山会長の開会の挨拶では、今年はラグビーワールドカップ、東京オリンピックと日本柔道整復師会の行事が多岐にわたっている為、大阪単独での開催となり、本来は日整会員限定の発表であった所、広く一般からの応募によって多くの演題となりました。伝統医療にあぐらをかかずにしっかりと継承していく為、EBMの構築を目的とした学会での勉学の重要性を説かれました。
教育講演では「〜メンタルコーチング〜患者様の治療意欲を高めるためには?」と題し、株式会社ファロス テーピング講師、パーソナルトレーナー 川西弘晃 氏に講演頂きました。日常の臨床で患者へ「痛みを思い出させる」質問をしていないか?の問いかけから始まり、アスリートのみならず一般の患者にもメンタル、モチベーション、コーチングに意識する重要性を脳と自律神経、感情と身体の関係から話されました。これに気付くと患者への質問が変わる。過去から現在の痛みに意識させて動作させるのか?動作の未来に意識させるのか?患者の未来へ良いイメージを持ってもらえる質問を心掛けようと締めくくられました。
日整講演では、伊藤宣人保険部長、山﨑邦生保険担当理事により、柔道整復師が高度な教育と職業倫理を身につける事が目的の教育制度改革の説明や不正請求、違法広告の実例から注意喚起し、資質向上を目的としてルールの遵守が業界の発展につながる事を強調されました。また、外部委託業者による行き過ぎた調査や不適切な対応については、声を上げていく必要性を訴えました。
その後、大阪府柔道整復師協同組合のランチョンセミナー、4演題のワークショップ、5演題の学生ポスター発表、12演題の一般発表があり、立見が出るほどの盛況で、500名を超える参加者の中、大きな盛り上がりをみせました。
「伝統の継承」・・もう一度考え直す機会となりました。