2020.02.01
専門講座「膝関節への新しいアプローチ」
令和2年2月1日(土)、大阪柔整会館5階ホールで 宝塚医療大学 講師 中川達雄先生 による「膝関節への新しいアプローチ」と題し専門講座が開催されました。
中川先生は、最初に膝関節に発生する各疾患の説明の後、特に臨床の中でよく見られる半月板損傷・靭帯損傷・変形性膝関節症などの疾患の概要や症状、発生する原因の説明をされました。
次に、柔道整復師が臨床の中で大切にすべき触診について話が行われました。触診法では、カイロプラクティックの中で必ず行われるスタティック・パルペーション(静的触診)とモーション・パルペーション(動きの触診)について、指の動きに例えて説明されました。自動運動の力では、指は伸展方向や回旋方向に過度に動くことはありませんが、他動運動においては、指は伸展方向や回旋方向に動きます。この他動運動こそがjoint play【関節の遊び運動】でありモーション・パルペーション(動きの触診)を見る上で必要だと説明がありました。
臨床では、検査→施術→再検査が正確に行われる事が改善率が上がるポイントであり、再検査で効果が見られない場合は再度考察を行う事が必要な施術に辿り着く方法であると話されました。
その後、実例の症例紹介、実技のデモが行われました。デモでは実際に参加者の膝で行い、全員囲む様に熱心に受講していました。
今回の専門講座では、膝の疾患に対して、徒手検査法を通じて得る情報は、我々柔道整復師が施術をする中で大切なものであると再認識させられるものでした。