活動について

2016.10.25

「柔道整復等療養費適正化講習会」が開催される

講師:公益社団法人 大阪府柔道整復師会
   副会長 布施 正朝

10月25日(火)薬業年金会館において、療養費適正化講習会が健保連大阪連合会の主催で100名を超える健保担当者出席のもと開催されました。今回の講演では本会の布施副会長が講師として招聘されました。

はじめに、医療給付委員会委員長の喜多眞生氏から「健保組合の赤字財政はやや回復しているが給付の適正化は継続して努力が必要であり、柔道整復療養費についても全国的には減少しているものの、はり灸、あんまマッサージ指圧等療養費は増加の傾向にある」ことを指摘されました。
逼迫する保険財政のもと、医療保険者としての引続き適正化に向けた責務を果たさなければならないとの挨拶がありました。

続いて「柔道整復等療養費の現状と適正化について」と題し、布施講師よりスライドを用いた講演がスタートしました。
まず、今年は診療報酬改定に伴い、柔道整復療養費においても改定が行われたことに関連し、料金改定の経緯や変更点などの説明が行われました。
加えて、柔道整復師の現状報告が詳細に行われ、柔道整復師数の増加の経緯、施術所の増加等、過去の数字から現在までを分かりやすく説明されました。
支給基準の内容については、誤りやすい近接算定や、特に往療の算定について実例をあげながら不適正な請求事例等が解説されました。

後半では、公益社団法人と生まれ変わった柔道整復師会の意識改革と適正化に向けた取り組みの具体例が紹介され、不適切な看板・広告をなくし、患者様に安心な整骨院を選んで頂けるよう、保険者へ協力も求められました。
講演では、健保で柔道整復療養費を初めて担当される、新任の参加者の頻繁にうなずく姿が印象的でした。

最後に、業界、行政、保険者が一体となり、大阪から療養費の適正化が進み、患者様から喜んで頂ける柔道整復施術を目指して、これからも地道に活動を継続して行くので、業界への理解と協力をお願いしたいと締め括られました。

本会 療養費適正化特別対策班