2017.04.15
第1回専門講座「災害に備える~南海トラフ地震を見据えて~」
平成29年4月15日(土)に当会5F大ホールにて、平成29年度第1回専門講座が行われました。講師として厚生労働省DMAT事務局次長 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター救急救命センター医長 若井 聡智 先生をお招きし、「災害に備える~南海トラフ地震を見据えて~」との演題で講演をしていただきました。
当会は平成25年から大阪府と防災協定を結んでいます。今後の大地震の発生に備えて、われわれ柔道整復師はいかにDMAT(災害派遣医療チーム)に参加して行くのかを考えなければいけません。もし南海トラフ地震が発生した場合、避難人数は192万人、避難所生活者は118万人になると予想されています。この中の救護の対象となる人々に対し、柔道整復師としてできる事は骨折、脱臼などの応急処置、生活不活発病(廃用症候群)及びDVT(深部静脈血栓症)などの予防ならびに啓蒙活動。また災害現場での色々な手伝いなど、できる事はたくさんあります。
DMATの定義では「災害急性期に活動できる機動性をもったトレーニングを受けた医療チーム」とあり、もしもの大地震災害の際に、少しでも多くの人を助けられる柔道整復師になれるよう、普段から個々の資質、能力の向上を行い、チームとしてもトレーニングを行う必要性があると考えさせられる講演内容でした。
広報委員 野村 和弘