2017.04.22
第1回府民健康づくり講座「普通救命講習」
4月22日(土)、平成29年度第1回目の府民健康づくり講座が、当会5階大ホールにて行われました。この講座は大阪府民の方に受講していただける講座で、年3回開催されています。このような講座が行われているのは当会、公益社団法人 大阪府柔道整復師会だけです。
今年の第1回目の講座は『普通救命講習』が行われました。大阪市消防局西消防署より6名の消防隊・救急隊にお越しいただいて、もしも救急召集が起これば講座が中断されるという緊迫感の中、31名の参加者のもと開催されました。最初にビデオを視聴し救命救急の基礎を学び、次に隊員の方の実際の動作を見せて説明してくださり、その後、参加者は3班に分かれて実技練習を行いました。
胸骨圧迫・人工呼吸・AEDの使用を流れでやってみると、なかなか順序正しく落ち着いて行うには難しさがありました。この救命講習を2~3年に一度は受け、まず身内から助けることができるように常日頃から練習することが大切であると感じました。
以前、胸骨圧迫時に患者さんの意識が回復してきた時いつ止めればいいのかとお聞きしたところ『ある程度まではっきりとした意識が戻り胸骨圧迫を嫌がるぐらいになるとか、言葉が交わせるようになるとかまで胸骨圧迫を行うことが大切』と説明されました。西消防署・北村指令のお話しによると「倒れてから1~2分が大切で、おかしいな、意識がはっきりしないなと思ったら躊躇なくとにかく胸骨圧迫をして下さい。救急車が来るまで平均8分(全国平均)。心臓停止から3分経過すると、死亡率が50%に上がってしまう」との事です。つまり倒れていて意識・呼吸がない人をもし見つけたら勇気を持って素早く救命処置を行うことが大切であると説明されました。暑くなると増える熱中症の方も意識レベルが下がっていれば胸骨圧迫が必要な場面もあるそうなのでご注意が必要です。
講習中も熱心な質問が多数あり、AEDを使う時の注意として、ネックレスを取る、心臓ペースメーカーの場所を外す、プールなどで体が濡れている場合、体の水分良く拭き取るなど、また人工呼吸時には口にハンカチなどを使用し、出血や嘔吐物が有る場合は人工呼吸しなくても良いとお答えして頂き、実際に行動有るのみだなと感じる講義でありました。
広報委員 黒田 邦男