ブックタイトル第9回 大阪学術大会論文集 2015

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概要

第9回 大阪学術大会論文集 2015

より良い指導を目指して■誤認図6図4日常生活指導において発信者とは術者のことであり、受信者は患者のことである。この会話では発信者が適度な運動をするように指示し、受信者は承諾するが、この「適度」というのが発信者の認識では無理のない散歩程度であるのに対し、受信者の認識は負荷をかけ過ぎるジムでの筋トレとなっている。このまま受信者が適度な運動として負荷をかけ過ぎる筋トレをしてしまうと症状を悪化させる可能性がある。つまり「誤認」とは発信者と受信者「双方の認識の違い」によって発生するエラーであり、放っておくと悪化要因になってしまうことがあると言える。「双方の認識の違い」に対しては「すり合わせ」「比喩(例え話)」という方法が、「動機不足」に対しては「ゴールデンサークル」という方法が有効である。■すり合わせ■行動しない図7発信者が受信者に適度な運動をするように指示するが、双方の認識が違い、「誤認」が発生している。そこで発信者は自分の認識を言葉として受信者に伝えることで認識を一致させようとする。これが「すり合わせ」である。■比喩(例え話)図5発信者は先ほどと同様の指示を出し、双方の認識も一致しているが、実際には行動しないという結果になっている。この「行動しない」というエラーは受信者の「動機不足」によって発生するエラーであり放っておくと患者は指導内容を実践せず、悪化要因に対処できない。では、これらのエラーを防ぐにはどうすればいいのか。図808