ブックタイトル第9回 大阪学術大会論文集 2015

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概要

第9回 大阪学術大会論文集 2015

上腕骨外科頚骨折の固定及び施術松永泰栄東大阪支部■キーワード転位の大きな骨折、三角巾で行う負担軽減の固定受傷直後■原因人混みの多い中を自転車で走行中、自転車より転倒し右手をつく。土曜日の施術時間外に電話があり施術所に来てもらう。ジャンパーを脱ぐ動作ができないくらいの強い疼痛を右上肢に訴えた。痛みを我慢する状態で患部を触診した際、尋常でない痛みを訴えるので骨折の疑いがあり、晒にて上肢の動きを止めた状態で救急病院に電話をし、自車にて病院に搬送した。■経過診察の結果、上腕骨外科頚の骨折と診断され、月曜日に整形外科への対診を当直医より依頼される。月曜日に整形外科に診察を依頼し自分も同行した。転位の大きな骨折であるため、1週間後の対診を依頼され1週間後に対診した。そのときまで特に医師からの固定の指示がなく、受傷直後より晒にて上肢を動かさない状態に固定していた。このときのドクターより、三角巾だけで良いと指示が出た。自分の中では、このような転位の大きな骨折でも三角巾だけで良いかと少し不安になったが、ドクターの指示なので受傷1週間後より三角巾で固定をした。3週間後に対診の指示を受け施術所で骨折部に低周波を施し、特に患部に動揺をあたえることなく施術を行う。3週間が経過し、対診し骨が少しずつ再生していると説明を受け、経過良好と感想を言われる。3週間間隔で対診し、受傷より約2か月と1週間後に三角巾を外し、後療にてADLの改善を施し、受傷より約3か月で施術を終えた。図1受傷7週間後図2受傷12週目骨折部少しづつ仮骨■まとめこの症例に際し、強く感じたことは、上肢を止める固定よりも三角巾だけで上肢の重量を利用し患者さんのストレスのない固定で行えるということだった。転位が大きな骨折でも三角巾だけで施術できた症例だった。ほぼ仮骨がついている図315