ブックタイトル第9回 大阪学術大会論文集 2015

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概要

第9回 大阪学術大会論文集 2015

介護予防体操教室におけるトレーニング器具利用の有効性についてから2014年秋に発売された)を導入してみた。これは安定性と不安定性の両立を兼ね備えた、バランスボールのようでバランスボールではないフィットネスチェアである。これを今回介護予防体操教室に取り入れて、転倒の危険性を減らしつつ、なおかつバランスを取りながら座ることで、正しい姿勢を自然に保つための体幹トレーニングが安全に行えることを証明するべく、当院「おげんきクラブ」の利用者を対象に体感して頂き、導入による改善効果を体力測定を通して実証し、体幹強化にどれくらい効果を発揮することができるかを検証してみた。その方法は、現在行っている介護予防体操のプログラムを、当初2か月間「ノッテフィット」に座って行い、その後2か月間同じプログラムを椅子に座って行い、体幹にどのような影響を与えるか、また体幹力の向上に効果があるのかを、運動の前後に2種目の体力測定を行い、そのタイムを計測した。その2種目の体力測定は、「ロープ作業」・「起居動作」とし、導入による改善効果とその後の効果の持続性についても比較検討し、また利用者の個人的感想も含めたアンケートも同時に実施し、高齢者の体幹力強化にどれくらいの効果があるのかを併せて検証してみた。・ストップウオッチ図4図51立位にて両手でロープを持つ。(図6)■方法当初の2か月間(ノッテフィット使用期間)と後の2か月間(椅子使用期間)とも、運動開始前と終了後に「ロープ作業」と「起居動作」の体力測定を実施し、そのタイムを計測する。両期間の運動プログラムは全く同一のものとし、所要時間も同じく25分間で実施回数も同じく8回とし、被験者は体操教室利用者のうち比較的体力差のない、測定に耐えられる13名とした。参考として今回行った運動プログラムの内容を付記しておく。1全身の軽擦・叩打2手指・手関節柔軟運動3上半身ウォーミングアップ体操4上半身ストレッチング5脳トレーニング6ビジョントレーニング体力測定の方法◆測定項目Ⅰロープ作業<測定方法>・やや強度のあるビニールホース状(図4)のものを使用。・ロープ長は利き腕を水平に伸ばし、指尖から反対側の肩峰点とする。(図5)図62合図とともにロープを床に下ろし、またぐ。(図7)図745